アートと日々の日記帳

アート好きがつづるゆったりした日々の日記帳(アート編)

9月になったので、クリスマスについて考える

 

 私はクリスマスになると、毎年特別な気分で過ごします。

全くもってキリスト教徒ではありませんが、1年の中でもっとも心が弾む季節です。

クリスマスのことを考えるだけで楽しく、街の雰囲気や音楽に触れると、自然と心が浮き立ちます。

今年はどんな飾り付けをしようか、どんなテーマで部屋を彩ろうかと考える時間が至福の瞬間です。

さらに、どの国のクリスマス料理を作ってみるかも悩ましいところ。

映画や本もクリスマス一色に染めて、気分をさらに盛り上げたいと思っています。

手始めに、年中クリスマスグッズを販売しているお店をのぞいて、飾り付けや料理のアイデアを膨らませています。

毎年ブログを読んでくださっている方はご存じかもしれませんが、12月は恒例のブログアドベント企画も行っています。

今年はどんなテーマにしようか、今からワクワクしつつ、少し迷っているところです。

12月は普段とは少し違った雰囲気の投稿もお届けできたらと思います。

皆さまにも特別なクリスマス気分を感じていただけるよう、準備を進めていきますので、ぜひお楽しみに。

 

味わい深い絵が描きたい

 

 昔から、味わい深い絵に惹かれるものがあります。

正確なデッサンや写実的な表現ももちろん魅力的ですが、心に残るのは、どこか不思議で印象的な絵です。

形が少しゆがんでいても、色が柔らかく滲んでいても、その人だけが持つ魅力があるような絵が気になります。

 例えば、エジプトの美術を見たとき、その感覚がよりはっきりしました。

壁画は立体感がなく、平面的に描かれています。

けれども、強く印象に残る不思議な美しさがあります。

ツタンカーメンの黄金のマスクや、ネフェルティティの気品ある横顔、またピラミッドを見れば、エジプトの人々が立体を理解していたことは明らかです。

実は、立体物を作るよりも、紙にデッサンで本物らしく描く方が難しく、出来るようになるのに時間がかかります。

なので、彫刻科でもやっぱりデッサンの課題が出されます。

デッサンが出来ないと、立体物が本物らしい形にならないからです。

それでも、エジプト人は壁画をあえて平面的に表現していますよね。

平面に描いた事に何か深い意図があるのか、長いこと気になっています。

そして、そのシルエットの崩し方が、とても好きで憧れてしまいますね。

いつか自分の思うような形が描けたらいいなって思います。

 

先週の制作の振り返り

 

 先週は、線の表情や色彩表現を意識したドローイングに取り組みました。

まず挑戦したのは、線の強弱を活かした動きのある描写です。

特にスピードを重視して描く場面では、シルエットをシンプルな線だけで捉えることが予想以上に難しく、形を保ちながら不要な線を省くことに苦戦しました。

魚のドローイングでは、線が安定せず思うように形をつかめませんでしたが、その不安定さを逆に表現として活かす方法を考えるきっかけとなりました。

 一方で、体調不良の日も続き、思うように集中できない時間がありました。

そんな中で試みたのが、クラゲの透明感を色彩で表現することです。

色を重ねることで水中の柔らかさを表そうとしましたが、結果的に線の存在感が薄れ、線と色の関わり方をあらためて意識する必要を感じました。

最終的には、ぐるぐるとした線を意識した色鉛筆ドローイングでアシカを描きました。

毛並みの質感を表現することは難しかったものの、線の動きと色彩の重なりが生み出す面白さを実感できました。

先週の制作を通して、線の速度や強弱、色とのバランスなど、多くの課題と新たな発見を得ることができたと感じています。

「東京、銀座5丁目4−1」 アン・ヴェロニカ・ヤンセン展を鑑賞

 

 

 先日、銀座5丁目4−1にあるエルメスギャラリーで開催中のアン・ヴェロニカ・ヤンセン展を観に行ってきました。

静かに感覚を研ぎ澄ますタイプの作品は、言葉で表現することが本当に難しいと感じます。

ですが、あえて例えるなら、夕暮れのプールに差し込むプリズムの光や、日常の中でふと耳にする雨が地面を叩く音、水面に浮かぶ油膜の揺らめきといった、身近でありながらも不思議な美しさを持つ現象を、作家が解体し再解釈して形にしたような作品でした。

 展示空間には、均衡を保ちながらもどこか緊張感をはらんだ彫刻(?)や、ピグメントの隙間から微かに煌めく光の作品が、個人的にはとても魅了されました。

こうした作品は写真では本当の良さが伝わりにくく、実際に足を運んで空間の中で体感することの大切さをあらためて実感します。

 ここ数年、エルメスギャラリーの展示に心惹かれることが多く、なぜだろうと思っていましたが、どうやら私はこのジャンルの作品が本当に好きなのだと今回気づきました。

もし時間が合えば、天気や時間帯によって光の表情が変わる別の日にも、もう一度訪れて作品の新たな魅力に出会いたいと思います。

肌の色とカドミウム・レッド・パープル

 

 肌色を作るときのカラーレシピには、さまざまなアプローチがあります。

ベネチアンレッドやネープルスイエロー、ローアンバーなど、どの色をベースにするかで印象が大きく変わります。

私自身は、ベネチアンレッドのベースとイエローオーカーのベースが特に好きです。

中でも、イエローオーカーをベースにした時に「カドミウム・レッド・パープル」を重ねる組み合わせはお気に入りです。

カドミウムレッドパープルは鮮血のような深く力強い赤で、上に重ねた色の下から微かに主張してくれるので、肌の赤みを自然に表現できるのが魅力です。

高校生の頃、油絵を制作していた時期には、この色をよく使っていました。

 

 最近は頻繁には登場しませんが、自分の肌の色の一番赤い部分には、この色のグラデーションが潜んでいます。

面白いことに、口紅を選ぶときもこの色味を自然と参考にしていて、絵の経験が日常に生きているなと感じます。

お化粧が得意なわけではありませんが、絵を学んでいたことで色を見る目が養われ、それが思わぬところで役に立っているのかもしれません。

 

先週の制作の振り返り

 

 

 先週は、ドローイング制作においてスピードを意識したため、線は自然とあっさりとしたものが多くなりました。

朝起きてすぐにドローイングを始めると、高校1年生の頃の記憶が蘇ります。

私の高校では体育会系の雰囲気が強く、入学してすぐに合宿に参加しなければならず、朝から校庭で走ったり、釜でご飯を炊いたり、大きな声で挨拶したりと、礼節を徹底的に学ぶ時間が続きました。

特に、まだ頭がぼんやりしている朝一番に走る感覚は、今の起き抜けドローイングととても似ています。

半分寝ぼけた状態で線を引くと、意図せず自然な勢いが生まれるのも面白いところです。

 

 また、アクリル絵の具を使った絵画制作も少しずつ進展しました。

質感表現には依然として苦戦しており、まるで泳げないのにクロールで100メートル泳ぎ切るような息苦しさを感じながらも、筆を進めていました。

それでも、試行錯誤の末に作品のまとまりが見えてきた瞬間には、小さな達成感があります。

制作の過程は決して楽ではありませんが、線や色の重なりの中で新しい発見があり、それが次の表現への糧になっていくのだと改めて感じた一週間でした。

アクリル絵の具を描く際に使う筆

 

 アクリル絵の具で制作する際、私が愛用しているのはナイロン筆です。

理由は、筆跡が目立ちにくく、マットな質感に仕上げやすいからです。

自分の描きたい雰囲気にぴたりと合うので、制作中もとても心地よく筆を動かせます。

 

 筆を選ぶ際にもう一つ気にしているのは毛量です。

小さな支持体(キャンバスや紙など)に描くときは、毛量が少なく毛先も薄いタイプの筆が扱いやすく感じます。

繊細な表現がしやすく、細部へのコントロールが効くからです。

反対に大きなサイズの支持体に取り組む場合は、ある程度の毛の厚みと、支持体に合った筆幅がある方が使いやすく、広い面積をスムーズに塗ることができます。

 

 もともと私は版画から制作を始めたため、絵の具を使った制作は得意ではありませんでした。

しかし最近になって、ようやく道具の特性を理解し、作品のサイズや目的に合わせた筆の使い分けができるようになってきました。

制作の過程で、筆一本にも多くの発見があることを実感しながら、少しずつ自分に合った表現を探っています。