アートと日々の日記帳

アート好きがつづるゆったりした日々の日記帳(アート編)

宇野亜喜良展に行ってきました。

 今年のゴールデンウィークは、いっぱいお休みがとれたのでテンションが上がってしまいました。

仕事をしないと連休の喜びはえられないので喜ばしい事です。

お休みの間は、普段なかなか手が出なかった事がやれたので、満足しております。

 

宇野亜喜良展」にて展示をゆっくり鑑賞できた事が特に良かったです。

宇野さんのイラストレーションを知るきっかけになったのは、小学生の頃、読んだ児童文学書が最初だったかなと思います。

結構な数の仕事をこなされていらっしゃるので、児童文学書であっても沢山の本の表紙で目にしていました。

きれいな女性を描かれるので、凄く惹かれて本をよく手にとっていた記憶があります。

ポスターや原画、雑誌「ユリイカ」など兎に角沢山、お仕事されていらっしゃるので、誰もが1度は目にした事があるんじゃないかなと思いますので、鑑賞された方は自分の記憶と合わせながら楽しめる展示になっていたんじゃないでしょうか。

実際に私も小学生の頃の記憶を掘り起こしながら、楽しめました。

 

今は物のない生活を送りたくて大分処分してしまいましたが、

「ひとりぼっちのあなたに」

「さよならの城」

「はだしの恋唄」

を所有していたなと思い出も蘇ってきました。

また、もう多分廃盤になっているとは思うのですが、ラスコーの壁画をベースにして物語が展開していく児童文学書の挿絵もやられていたと思います。

子供の頃好きな本だったので、その原画が出品されていなかったのは少し寂しかったです。

話の内容は覚えているのですが、タイトルはもう思い出せませんね。

(思い出したので記録しておきます!「時を超えた記憶:ラスコーの夢」ジェーン・フェリス著:調べてみたら廃盤じゃなかったです。一時期探してもなかったのですが…。良かった。)

 

でも全体的に、子どもの頃の気持ちに戻って楽しめました。

 

 

 

 

窓からの光

 窓からの光は部屋の中に入る時に光の入り方が外に比べて弱くなるために、晴れた日中の室内は窓や開かれたドア等から入る光はソフトな光で照らされている場合がよくあります。

また、外から入る日光は通常、青みがかってみえます。

そして、床はスカイライトの影響を受けやすいし、白い天井は照り返しの光の影響を受ける事が多いです。

なので、晴れた日の室内は、実はとても複雑な光で空間を作っています。

 

余談ですが、私の好きな窓からの光はレースのカーテン越しに入る晴天の日の光が、読書用のリラックスチェアにさす朝の光。

柔らかくて 何だかホッとする光です。

 

反射光


外の光…直射日光には太陽の光、青空と反射光があります。

反射光もまた、太陽の光が入り混じっていますがそこに物質的な色が混じりあいます。

例えば、壁の色や地面の照り返しの色などです。

私は、この反射の光が好きです。

うっすらと色が混じり合い、少し影もできてなんだか気持ちがいい。

太陽の強い光は世界を巻き込む力があると覚えておくと、描くときの色彩がもっと豊かになると感じています。

 

 そういえば、お洋服も明るい色を着ると色が反射して明るい顔色になりますもんね。

絵を描く時だけじゃなくて、写真を撮るときにも意識するとぐっと素敵な作品に仕上がるかもしれません。

 

purpleとvioletの違い

 一般的に赤紫系の色をpurple。青紫系の色をviolet。という様です。

しかし、絵の具では、レッド バイオレットやキナクリドンバイオレットの様になんだか赤よりの紫にみえるものが存在したりします。

もう 何が何だかよくわからない。

言葉って本当に難しいですね。

もしかしたら、紫は混色で作るのが難しいと言われる事もあるくらいなので、ピグメント(顔料)の基本色の名称なのでしょうか。

もし、ご存知の方がいらっしゃったら、教えてほしいです。

余談ですが、十数年前に同僚だったアメリカ人(美術は専科でない)は、紫の事を全部purpleと言っていた気がするので、アメリカ英語では、きっとどんな紫色も purpleなはず。

 

 

曇天

 曇りの日は、案外とアーティストに好まれやすい天気です。

なぜならば、曇りの光は1日中変化しずらいから。

屋外でも4〜5時間くらいは作業が出来るかと思います。

強い直射日光は、光が強過ぎて色飛びしたり、影と光のコントラストがクッキリ出てしまいまますよね。

その点、曇りの光は安定しており、世界が意外と鮮やかにみえる事があります。

写真を撮る際も露光を均等にしやすいので、作品のポートフォリオを作る際やカタログの写真なんかも曇りの下でとれば、難しいライティングの調整もしなくて済むのでいいですよ。

 

青空

 青空も外光では、大切な光の1つになります。

スカイライトと呼ばれる大気中の微粒子によって散乱した太陽光線の事です。

絵画の技法的には 空気遠近法を使って描かれる現象の事。

身近なところでいえば、レオナルド・ダ・ヴィンチ が風景を描く時に使っていたと言えばわかりやすいでしょうか。

直射日光の強い光とは違って、柔らかい光になります。

空気は目に見えないと思いがちだけど、少し距離をとって遠くを眺めたらちゃんとそこに存在する事を確認出来る。

地球を感じられて、ちょっと嬉しくなってしまいます。

 

 

太陽の光

 前回、光と影で描いていくといいましたが、光の質には幾つかあってその1つが太陽の光。

太陽の光は地球上の万物を照らしているので、当然と言えば当然ですかね。

時間や季節、場所によっても太陽の光の色ってかなり違うと思うんです。

 南国にいくほど 太陽光が強くて色を飛ばしちゃうから街中がハッキリした色で彩られている気がします。

日本の人は住んでいるエリアや人の好みにもよりますが、くすんだ色味を好む方が多い気がするのも太陽光のせいかななんて思ったりしております。

ソメイヨシノの薄ピンクが感じられる位の優しい光。

皆様は、どの季節のどの時間のどのエリアの太陽光がお好みでしょうか。

個人的には関東の春から初夏にかけて、若葉の頃のよく晴れた午後3時の太陽のほわんっとした光が好みです。